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Comic The Best ['1999 All]


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ベスト10なんて絞れないと言ってたっけ……
選べてしまったものは仕方ない。
これぞベスト・オブ・ベスト。傑作ばかり。
もちろん反論を受け付けないのは
言うまでもない(爆)。
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一人一作品のみ、順位はありません。コメントは使いまわし。
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憎しみが全てだと思ってた、破滅を欲してると信じてた。でも何かが違う。
たった一人が助けられないのに、数千の命を救えるはずなどないのだから。
痛いほどの極限の想いが、運命をもねじ伏せ悲劇の連鎖から解き放つ。
[秋田書店・きらら16コミックス]
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真理とか真実とか、正義というものにどれほどの意味があるのだろう。
汚れなき狂いなき全てが完璧な世界があるとしたら、それは生きているのか?
むせるほどに美しき狂気の果てで、薄っぺらな価値観は意味を失っていく。
[白泉社・花とゆめコミックス]
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● ハッピー・ファミリー 1〜3・エクストラ
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三原ミツカズ
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自分の望みを叶えることが、好きな相手にとって不幸だとしたらどーする?
あれほど望んだハズのシチュエーションが嬉しくないのはなぜなんだろう。
決して手に入れられないと知ってるからこそ焦がれてやまないのかもしれない。
エレガントでロリータなスタイルと強烈なキャラクターで綴る親子のカタチ。
[祥伝社・フィールコミックス・大判]
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欠けているから無垢なのか、無垢だから神様に取り上げられてしまったのか。
まるで一遍の濁りもないようなキレイで純粋な想いもあるのかもしれない。
針が心のひだをチクチクと刺すように痛み。あふれる感情が止められない。
[新書館・DEAR+コミックス]
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傷つけられた心は壊れてしまった。では傷つけた方の心も壊れてたのか?
人はなぜ狂気に走るのか、自分が狂気に飲まれてる自覚はあるのだろうか。
語らいそして記憶をたぐりバラバラな心を寄せ集める。再び始めるために。
[小学館・プチフラワーコミックス]
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ひどく現実感のない夢を見ているようで、これはまぎれもない現実なのだ。
自らが望まないのに牙はのび喉が飢え血を欲する。まるで化け物のように。
こんなこと望んでなかった、変わりたくなかった。ただ好きだっただけなのに。
[ソニーマガジンズ・ソニーマガジンズコミックスきみとぼく]
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別れがあるから出会いが彩られるのか。出会いがあるから別れが辛いのか。
人と人とが出会うことは奇跡のようなもの。だからこそ紡がれる感情がある。
ひどく懐かしいモノトーンの風景の中で、コトバが唄を奏でているような。
[新書館・WINGSコミックス]
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欠けた部分を埋めたかったからなのか、失ったものを相手の中に見ていたいのか。
何もない空っぽな自分でもその瞬間だけは意味があると信じたいのかもしれない。
自分という器が他人にみたされることで、はじめて思い知らされる自らのカタチ。
[小学館・スピリッツコミックス・大判]
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僕は日本人になりたいと思ってた。いつか日本人になれると信じてた。
それでも僕はドイツ人で、イメージは幻影だったけど。この風景は忘れない。
彼が嫌ってた日本を、そして誰よりも愛した日本を。在りし日の想いと共に。
[マガジンマガジン・JUNEコミックスピアス]
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いいなぁ、あの手で触られたら気持ちいいだろうな。始まりはそんなもの。
自分勝手でわがままで甘ったれで弱くてしょもーない最低男。でも好き。
だから、また何かやったらその度に泣いてもらうよ。何度でも泣いてもらう。
[集英社・ぶ〜けマーガレットコミックス]
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今月の1冊と、次点の作品です。コメントは該当ページへ。
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